Pacific Place内にあるSotheby’sで開催されている、
「Visual Dialogues Hong Kong through the Lens of Fan Ho」に行ってきた。
香港が誇る写真家 / ファン・ホウ(何藩)氏が、
1950〜60年代に撮影した、香港の写真が展示されている。
「APPROACHING SHADOW」(1954年)、
「LONG TIME NO SEE」(1963年)、
「LUNCH」(1962年)、
「PATTERN」(1956年)、
あたりが好きで、
光と影で遊んでいるかんじがたまらない。
この時代には、きっと当たり前のようにあった日常の光景。
それを、こんなにも美しく感じられるのは、
60年を超える時間が経ったからというのももちろんだけれど、
(わたしの香港愛が過剰なのももちろんあるけれど、笑、)
やっぱりFan Ho氏の、
街や人を見る目線による影響が大きいと思う。
その時代、その場所で、
誰の目の前にも、同じようにあった光景。
でも、見る人が違えば、それは、美しくも、醜くもなる。
(美しいとか醜いが、適切な言葉かは不明。
そして、写真家さんなので、表現力の問題もある。)
フランスの写真家 / ロベール・ドアノー氏の
映画を観たときにも感じたこと、
何をもってして、世の中を見るかが重要なのかと。
こちらの2人の写真家さんの目線に共通して感じるのは、
「愛」と、ちょっとした「ユーモア」。
「愛」と「ユーモア」をもって、世界を見れば、
昨日まで汚いと思っていたものが、なぜか愛おしく思えたり、
昨日までイラッとしていたことに、なぜかクスッと笑えたり、
写真を撮る撮らないに関わらず、
結構いいことあったりするんじゃあないかなーと思ったり、
思わなかったりした次第です。