前回のつづきのその前に、
昨日が中秋節だったので、その話題を!
香港の人たちは、年間行事をかなり大切にしていて、
事あるごとに、街を挙げて盛り上がるのですが、
中でも、個人的に大好きだったのが、この中秋節。
8年ぶりに満月の日と重なったとのことで、
日本でも、至るところで話題になっていましたね。
月餅が好きというのも大きいけれど、
それ以上に、中秋節のコンセプトが好き♡
**********
家族や友人や恋人だけではなく、距離を超えて、
時には千年の時すらも越えて、誰かが、どこかで、
地上に生まれた全ての人が、同じ月を見ている。
繋がっている、繋がっていく。
そんな事に思いを馳せながら、月を愛で、
この夜が平和であることに感謝しつつ、
満ち足りた思いで月餅をいただくのが中秋です。
大切な誰かと一緒に、同じ月を見ながら、
月餅を分け合って食べる幸せは、中秋ならではのものです。
家族揃っての団欒でいただく月餅は格別ですが、
たとえどんなに遠くに離れていても、
想いは月を通じて、空間も時間をも超えて、
愛する誰かの元に飛んで行きます。
ここにいない人、もう会えなくなった人の分も切り分けて
そんな月餅を食べながら過ごす中秋の夜には、
様々な奇跡があなたを待っていることでしょう。
**********
「聘珍樓(ヘイチンロウ)」のホームページより引用。
2年前に行った、ヴィクトリアパークのランタンフェスティバル♡
残念ながら、昨日は、お月様が見えなかった。
香港が大好きだったので、日本に帰国して以来、
一度も「香港に戻りたい」と思わない自分に、
自分自身でもすごくびっくりしていたのですが、
香港のお友達が開いてくれた月餅パーティーに、
オンラインで参加させてもらったとき、
そんなふうに距離を超えて繋がれたことが、
中秋節のコンセプトとぴったりと重なって、
何だかとっても込み上げてくるものがありました。
おばあちゃん♡
緊急事態宣言中は、窓を開けて話すことができません。
耳の遠いおばあちゃんとの窓越しの会話は難しい、涙。
特に、今は、コロナウイルスによる行動制限もあって、
物理的距離は近いのに、随分と遠くに感じてしまうことも多くって、
そんな中でも、「ちゃんと繋がっているんだ」ということを
再確認することのできる中秋節って、なんて有難く、
素敵な存在なのだろうと、改めて大好きになったのでした。
また制限なく行き来したり、動いたりできるときがやってきても、
肌と肌で触れ合うことや、実際に声を届け合えることが、
こんなにも幸せで、大きな喜びであることを
しっかりと覚えていられる、わたしで在りたい。