このブログでも、再三触れてきたけれど、
臨月あたりからの約一年は、本当に不本意な出来事の連続だった。
本当は、自然分娩を希望してた。
それも、病院ではなくて、自宅で水中出産をしたかった。
そして、それを写真に収めてもらう予定だった。
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シンガポールでの出産が叶ったときには、
友人でバースフォトグラファーのKeidiに写真を撮ってもらう予定でした!
でも、実際は、病院での出産だった。
しかも、破水スタートで、否応なしに陣痛促進剤を打たれ、
それでもお産が進まなかったため、結局、帝王切開になった。
そんな状態だったので、息子と一緒に写真を撮れたのは、翌日になってからだった。
看護師さんが、わざわざ写真を撮りに来てくれて、嬉しかった♡
本当は、日本に帰ってきたくなんてなかった。
海外で、彼の近くで、ヘルパーさんに頼りながら、生活していくんだって思ってた。
でも、実際は、彼は、臨月前に香港を離れてしまい、そのまま戻ってこられず、
この状況下で、日本の家族に(香港まで)来てもらうこともできなくて、
結局、産後すぐに、子どもと猫を連れて、わたしが日本に戻ることにした。
▶︎ 『「ここにいない、わたし」を生きないこと。』
この一年、正直ものすごく苦しかった。
でも、「もしこの出来事がなかったら?」って考えてみたとき、
きっと、わたしは、自分が実際にどう感じたかはさて置いて、
「自然分娩って、素晴らしい!」
「水中出産って、素晴らしい!」
「海外生活って、素晴らしい!」
と、その素晴らしさを方々に知らせていたんじゃないか、と思った。
確かに、どんなことにも素晴らしさはある(はずだ)から、
それはそれでいいと言えばいいんだけど、今よりも、
自分が感じていることにてんで無頓着だっただろうなぁ、と思う。
先入観が混じった「素晴らしさ」にばかり気を取られて、
実際に自分が何を感じたかを真っ直ぐ見れていなかったかも、と思う。
そういった意味で、この不本意な出来事の連続は、
わたしに、自分が感じていることを真っ直ぐに見つめる機会をくれた。
年末に、Diorのノート(上)から赤のMoleskine(下)へ♡
今年は、『お金の神様に可愛がられる手帳』(真ん中)を買いました♡
そして、もう一つ。
自然分娩、水中出産、海外生活、それらが素晴らしいというよりも、
「自然分娩をした素晴らしい、わたし!」
「水中出産をした素晴らしい、わたし!」
「海外生活をしている素晴らしい、わ・た・し!」
どちらかというと、わたしは、こっちの方に興味があったんだと思う。
「そんな素晴らしい、わたし」という、
外側から見た視点をバッサリと断ち切ることができたのも、
この一年間に起こった数々の出来事のおかげです。
本当ーーーに、たくさんたくさん色眼鏡をかけて、世の中を見ていて、
その色眼鏡の存在に気づくこともなく、願いを放っているんだなぁ。
そりゃ、真っ直ぐ願うことなんてできないわけだ。
確かに不本意で、苦しいことの連続ではあったけれど、
わたしの本当の望みは、この色眼鏡の存在に気づき、
好みでないものは、どんどん外していくことだったのかもしれない。
「嫌だった」「苦しかった」「辛かった」「悲しかった」「寂しかった」
こう感じることをどうにかしようとするんじゃなくて、
この痛みを真っ直ぐに見つめてみると、必ず「ありがとう」にたどり着く。
不本意な出来事にも、自然と感謝の気持ちが湧いてくる。
そこからまた「本当の願い」を放っていけばいい。
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