わたしは、Instagramのアカウントを3つ持っています。
そのうちの1つがコーディネートアカウント(@saya_outfits)で、
毎日のように息子とリンクコーデをして、それをアップしています。
先週末にしたコーディネートをきっかけに思い出したことがありました。
それは、その日につけていたネックレスにまつわるエピソードなんだけど…
元スタイリストで、ボタンアーティストの片山 優子さんが手掛ける、
KOCHU KOCHU(コチュコチュ)というブランドのネックレス。
わたしがこのネックレスに出合ったのは、忘れもしない2018年9月でした。
一時帰国の際に訪れたGINZA SIXでの出合いです。
(当時は、香港に住んでいました。)
実は、このとき、わたしは離婚を控えていて、
未来を想像すると、足がすくみそうなくらい不安な毎日を送っていました。
これから1人で生活していくのに、金銭的な余裕があったわけではありません。
だけど、買わずにいられなかった!!!
そのくらい強く惹きつけられたんです!!!
購入した翌日、早速、友人との約束につけていったときの写真が残っていました(↓)。
2018年9月4日、東京丸の内。
そういえば、お店のロゴの色味とも同じで感動したんだっけ。
なーーーんか不思議ですよね。
このネックレスは何一つ変わっていないし、
わたし自身も相変わらずなんだけど、
目に見える景色だけがどんどんと変化していっている。
その証拠に、今、目の前に、大切な人との間に生まれた息子がいる。
息子の遊び道具にされてしまいそうで怖くて、
しばらく大切に仕舞っておいたネックレス。
少し前に家族でソウルに行ったときに買った息子のパンツ。
合わせようだなんて1ミリも考えずに買ってきたのに、
不思議と同じ色をしていました。
あのときは影も形もなかった息子と一緒に、
こんなふうにこのネックレスを合わせる日がやってきただなんて、
非常に感慨深くてたまらないのです。
食べてるものまで同じ色、笑。
こうなる未来を、わたしは知っていたんだと思う。
いや、
「将来、子どもが生まれます」
「その子に買ったパンツと、このネックレスが同じ色です」
「で、コーディネートして写真を撮ります」
みたいな目に見える現実がわかってたってことじゃあなくってね。
過去のわたしは、このネックレスを通じて、
「大丈夫だよ!」
「安心していいんだよ!」
そんなメッセージを受け取っていたんじゃないかなって思うんです。
『すずめの戸締まり』をご覧になった方には伝わるかな?
あの映画に出てきた、不思議な椅子の存在のように。
受け取ったメッセージに奮い立たされるように、
ただ黙々と目の前のことを決めてきただけのような気がします。
そして、気づいたら、随分と遠くにやってきていた。
もちろん当時も不幸だったわけではありませんが、
とても穏やかな気持ちで過ごせている今に感謝でいっぱいです。
実は、Instagramの投稿に、片山さんご本人からコメントをいただきました。
感謝の気持ちを伝えたくて、思わずDMをお送りしたら、
それにまでご丁寧に返信をくださいました。
作品と同様、本当に素敵な文面で、込み上げるものがあった。
何度も何度も読み返し、また更なるパワーをもらった気がします。
まさかこんな未来に繋がっていただなんてね。
これからも、大丈夫な「今」、安心していい「今」が続いていくことはわかっている。
そして、目の前に現れる景色だけが、想像をはるかに超えていく。