実は、今回のParis読書会のお金は、彼が支払ってくれました。
それは、返すという約束の上で。
そのことを、ふとした流れから、帰りのラウンジで一緒だった方にお話ししたところ、
彼女から返ってきた言葉はこれでした。
「いい歳して、やばくない?!」
この言葉を聞いたとき、率直に思ったのは「だよね」だった。
「やっぱりそうだよね」
「身内とはいえ、借金は借金だもんね」
「自分で稼いだお金じゃないしね」
「やっぱり来るべきじゃなかったよね」
「あぁ、図星だわ」
ショックだったし、凹んだし、穴があったら入りたいくらい恥ずかしかった。
理由あって、帰りはビジネスクラスにアップグレードしたんだけど、
搭乗した後も、その快適さに浸る余裕もないほど、
ぐちゃぐちゃした気持ちでいっぱいでした。
普段から、こういうときは、感じていることをどうこうしようとせず、
その感情に浸かってみるってことをしている。
だって、どんな気持ちを感じてもいいんだから!
どんな気持ちも対等に尊いものだから!
いつ消えてくれるかもわからない不快感に身を委ねるのは少々勇気がいりますが、
えいっと浸かってみる。
圧巻のクリスマスツリー♡
唯一の自撮り、笑。
そうしているうちに、最初はノートを広げる気も起きないほどだったのが、
そのときの気持ちをノートに書き殴れるくらいになった。
一先ず、気持ちを書き殴った後は、いつもどおりに今日の10個の感謝。
そんなこんなで、一時的な衝撃は収まった頃に、
自分の中から突き上がってくるような声がありました。
「違うじゃん!!!」
「あんた、昔、バリバリ稼がないと価値がないってしてたよね?」
「そのとき、あんなに上手くいかなかったじゃん!」
「だから、やめたんじゃん!」
「勇気を出して彼に協力して欲しいって伝えて叶えた、Paris読書会でしょ?」
「彼が応援してくれたから叶ったんじゃん!」
「誇りに思いなよ!」
そう、そして、
「わたしは、これを幸運だって受け取りたい!!!」
って強く思った。
いいとか、ダメとか、そんなもの一切ないのなら、
やばいとか、やばくないとか、そんなのどっちだっていいのなら、
わたしは、これを「幸運」と呼びたい。
彼からの「応援」だと、大きな「愛」だと、そんなふうに受け取りたい。
「ってか、彼女のその一言を聞くまで、そうやって受け取ってたじゃん!」
「そうやって叶えた、Paris読書会じゃん!」
「忘れんな!」
自分から「喝」が入るようなかんじがした。
だって、彼は、お願いしたからといって、ほいほいお金を出すような人じゃない。
以前のわたしのままだったら、絶対にこんな協力は得られなかったはずだから。
以前のわたしとは、自分で稼ぐことにこそ価値があると思っていたわたしです!
誰かを頼るなんてダメとしていたわたしです!
そんなわたしだったとき、彼は、レジ前で消える男でした。
(次の記事へ続く)