思い起こせば、かれこれ10年以上前から、
「ゆるもう」「リラックスしよう」という風潮が苦しかった。
昔から、ヨガの集まりやら、数秘を見れる友人やら、
そういえば、この間のParis読書会でも、
「常に考え事してるでしょ？」とか、
「いっつも肩に力入ってるもんね」とか、
「疲れない？」とか、
「もっとリラックスした方がいいよ」とか、
あらゆる場面でよく言われてきたし、自覚もある。
「ゆるむ」
「リラックスする」
みんなが伝えているそれが、わたしには、正直よくわからなかった。
そう、わたしは、常にあれこれ考えているし、よく体に力が入る。
新しい保育園の体験会へ！
27〜28歳の頃だろうか。
友人たちと集まったときに、タロットカードだったかな。
とにかくその中の一人が、みんなの目の前に一枚のカードを出して、
「このカードを見て、気になったことを教えて」
といったニュアンスのことを言ったんです。
どんなデザインだったかは全く覚えていないんだけど、
パッと目についたのは、中央あたりに書かれた「文字」。
それぞれ、何が気になったのか発表していった後で、
カードの主がこう一言告げました。
「最初に文字に目がいった人は左脳派で、絵に目がいった人は右脳派です」
それを受けて、一緒にカードを見ていた一人が放った言葉が、
わたしの心に妙に引っかかった。
「やっぱり！わたし、文字になんて全然目がいかなかったもんね！」
「んあ？！何だと？！」
（そのときのわたしの心の声です、苦笑。）
「左脳派はダメと言われている気がする」
「最初に文字に意識がいっちゃうなんて（ぷぷぷ）と言われている気がする」
「右脳派＝直感型は素晴らしいとアピールされている気がする」
「考え事ばっかしてる自分を否定されている気がする」
もちろん本人がどのような気持ちでそう言ったのかまではわからない。
ただ、わたしは、その発言を聞いて、すごーーーく嫌な気持ちになった。
おててにちょこんと、てんとう虫🐞
ぽかぽか陽気で、勘違いして出てきちゃったみたい。
時間は流れて、今。
今も、やはり「ゆるもう」「リラックスしよう」という風潮は根強いし、
そういった発信を目にする度に「なんか嫌だなぁ」と思う。
そんなことを思いながら、ここ10年以上生きてきたわけだけど、
先日ね、わたしの中から湧き上がってきた声があったんです。
「あなた、考えるの好きだよね」
「ん？」
「はい？？」
「なんて？？？」
（しばし戸惑う、笑。）
そうなんです！
わたし、考えるの大好きなんですよ！
あれこれ頭を巡らすのが好き。
それは、脳の暴走をほったらかしにするってことではなくて、
言葉を読み解き、紡いでいくような感覚に近い。
そう、言葉が好き。
そう認めてみたら、
「そのままでいいじゃん」
と再び自分の内側から響いてくる声がありました。
その声を受け取った瞬間、
体から力が抜けるかんじがした。
「そっか！」
「そうだよね！！」
「そういうことだよね！！！」
「ゆるむ」「リラックスする」って、
「そのまんまでいいよ」
ってことだわーーー。
考えることが好きなら、そのままでいい。
別に一般的な「ゆるむ」に寄せていかなくていい。
それを頭でイメージするような、例えば、何も考えてない状態とか、
マッサージを受けて半分寝ているような状態とか、そっちに寄せていって、
「あれこれ考え事をしている自分」
「頭を巡らすことを好む自分」
これを
「ゆるんでない！」
「リラックスしてない！」
ってしていたから苦しかったんだわ。
これからも堂々と考え事しよって思いました、笑。
これは、わたしの「質」。
神様が与えてくれたもの。
だからこそ、物事を客観的に見れるんだし、
地に足のついたわかりやすい表現や説明ができるんだって確信した。
もし世の中の風潮や、他人の言動に「なんか嫌」と感じることがあったなら、
それは、自分に「そのまんま」でいることを許していないサインかもしれない。
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