わたしたち家族は、一緒に暮らしていません。
わたしと息子は、実家の近くで二人暮らし。
パートナーは、海外にいます。
で、その彼が猫アレルギーなもんだから、
二匹もお猫さんがいる我が家に寝泊まりするのは難しい。
ということで、家族時間を過ごすとなったら、
必ずどこかに泊まりに行くことになります。
その頻度は、ほぼ毎月。
時には月初と月末、月に二度ということもあります。
「毎月旅行」
昔は、その字面に憧れすら覚えていましたが、
実際にそんな生活を送っているとですね、
正直、毎度の支度と移動が…
め・ん・ど・く・さ・い！！！
わたしは、元々そこまで体力のある方ではないし、
おうち時間を、そして、日常のルーティンをこよなく愛する、
ザ・出無精でございます。
支度と移動で疲れて、到着した頃には、
もはや使い物にならないということが多々発生するわけです。
息子と一緒のときは特に。
夜ごはんの鰻、お部屋で戴きました。
とっても美味しかった〜。
今回も、熱海1泊＋地元1泊の2泊3日してきました。
体力的な心配があったので、両親に息子をお願いして、
熱海には一人で向かい、現地で彼と合流。
「ゆっくりできるぞーーー！」と思ったのも束の間、
宿に着いた途端生理になり、全く体が動かず。
追い討ちをかけるように、翌日の息子の合流。
彼と会えるのは嬉しいのに、体力がついてこず、
まだ一緒に過ごせる時間はあったのに、
チェックアウト後早々に帰宅させてもらうことにしました。
今回のお宿は、SOKI ATAMI。SOKIの由来は「素の器」。
「飾らずに、あるがままに過ごす時を受け入れる宿」がコンセプト。
一緒にいる間もずっと「疲れたー疲れたー」言っていたし、
大して笑顔でもご機嫌でもなかったし、
散々な態度をとっていたにも関わらず、
「いいよいいよ、構わないよ」って言ってくれたんですよね。
後日、電話で謝ったときも、
「いいよいいよ、疲れちゃうのは仕方ないよ」って。
「さやちゃんは、元々体力がない個体だから」
（本当にこういう表現してきた！個体って、笑。）
そう言われたときには、何だか少し泣けてきました。
それは、そのままを許されたような気がして。
朝食がとっても豪華で、心躍った♡
朝から結構食べられるもんだな、笑。
陰陽五行の思想を取り入れたお食事でした！
満たされた〜。
昔から、体力のない自分が嫌で仕方なかった。
だから、いつでも元気！いつでもパワフル！な人になりたくて、
必死でそんな自分になろうとしていたときがあったけど、
そんなことをしていても苦しいだけって気づいてやめたんだった。
もちろん「わたし、体力ないんです！」って開き直るつもりも、
浸るつもりもなくて、健やかに過ごせるための努力はするんだけど、
元々体力のある人と比較して、自分をダメってすることをやめた。
だから、彼から、
「そのまんまでいいよ」
って言ってもらえた気がして嬉しかったんです。
「なんて優しいんだろう」って思った。
「ずっとこんな優しかったっけ？」って。
いや、きっとずっと優しかったんだと思う。
でも、わたしが受け取れてなかった。
「体力のない自分はダメ」
「すぐ疲れちゃう自分はダメ」
「いつも元気でいなきゃいけない」
「いつもご機嫌でいなきゃいけない」
「そうしないと嫌われる」
そんなふうに自分を許せていないとき、
他人の優しさは真っ直ぐに受け取れない。
自分が、自分に与えられたものをそのまま受け入れたとき、
他人の優しさもそのまんま受け取れる。
そして、真っ直ぐに感謝できる。
それが、更なる優しい世界を築き上げてゆく。
彼は、元々優しかったし、更に優しくなったんだと思う。
来月会うときもまた、そのときなりの楽しい時間を過ごしたい。
できるだけ笑顔で過ごせるように工夫はしたい。
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