未来から今が創られる。
これは、常々実感していることなんだけど、
先日、美容師さんとの会話の中で改めて感じたことがあって、
今、こうしてブログにしたためている。
お世話になっている美容師さん、
いつもわたしの肌を誉めてくれるんです。
今回も、ほっぺについた髪の毛をブラシで払いながら、
まじまじとわたしの顔を見て、笑、
「本当お肌綺麗ですよね」
「キメが細かいというか何というか」
と誉めてくれました。
嬉しい気持ちでいっぱいになりながら、
この肌を取り戻すまでの一部始終をお話ししました。
そう、わたし、重度のアトピー患者だったんです。
生まれてすぐにアトピーと診断されて、
物心つく前からステロイド(しかも強いやつ)を毎日毎日塗りたくっていた。
今でこそ、ステロイドは症状を一時的に抑えるもので、
根本から治すものではないというのは周知の事実だと思うんだけど、
たぶん昔はステロイドを出すことが標準治療だったし、
お医者さんを信じて疑うことのない両親は、
処方されるがままわたしに塗っていたんだよね。
アトピーが根本から治っているわけではない。
そのことに気づいたのは、わたしが小学6年生の頃でした。
すでにステロイドを塗り始めて10年近くが経っていた。
わたしね、ここでステロイドをやめたんです!
まぁやめたはいいけど、10年もの間、薬で症状を抑えていたわけなので、
噴火したかのように炎症が大爆発しました。
そう、リバウンドです。
最初は「なんか目の上が痒い」というところから始まって、
みるみるうちに全身に広がっていきました。
そうすると、通常の生活がままならない。
とにかく痒い。
痒いから掻くんだけど、掻き過ぎて血が出る、膿が出る。
今度は痛くて、服を着るのも、椅子に座るのも、自転車に乗るのも辛い。
しかも、顔にまでひどい炎症が出ていたから、とにかく人目も気になる。
ついに普通の生活が困難になって、
中学2年生のとき、しばらく入院することになりました。
それでも、他に根本から治す薬があるわけでもなく、
とにかく保湿をしてやり過ごす日々。
多少楽な日があっても、またひどくなっての繰り返しでした。
今思うと、もう少しうまいステロイドのやめ方があったのかなとも思うけど、
それでも、何かに突き動かされるように「やめる」と決めたし、
どんなに辛くても、「もうステロイドは塗らない」と心に誓っていた。

香港に行ってきました〜🇭🇰
今回は息子も連れて(息子は香港生まれです)。
長くなったけれど、美容師さんにそんな話をしている中ではたと気づくんですね。
これ、未来の自分からのメッセージだったんじゃない?!って。
時々思うんです。
朝晩、化粧水を塗っているとき、メイクをしているとき、
鏡に映る炎症のないその顔を見つめながら、
「大丈夫だよ」
と、あのときのわたしに声を届けているって。
理想を生きる未来のわたしからのメッセージを受け取っていたからこそ、
わたしは、「ステロイドをやめる」という選択をしたし、
「ステロイド治療に戻らない」という選択をしたんだって。
↑ よかったら、このブログも読んでみてね♡
リバウンドで全身の炎症がひどかったときも、どこかでこの未来を知っていたんだよね。
それは、「アタマの知っている」とは全然違うんだけど。
「理想を生きる自分だったら、今ここでどんな選択をするか」
「そうやって人生の選択をしていきましょう」とかよく言われるけど…
そういうことじゃない!
そんなのアタマで想像したところでわからない!
だって、あのときのわたしは、そんなふうにステロイドをやめてない。
あのときの理想の自分=綺麗な肌をしている自分だったら、
ステロイドをやめる選択をするだろうからやめる、なーーーんてことしてないんだ。
なぜかわからないけど、自分の中からやってくる感覚に従っただけ。
目には見えないけど、確かに感じるその感覚。
その突き動かされるような感覚をキャッチして、肉体にのせただけ。
それが、「源」と繋がるということ。
「源」では、全ての時間が溶け合っている。
「源」から届くその感覚を感じ取って、肉体へと繋げられる自分を整えておくこと。
だから、「感覚を開いていく」っていうところを丁寧にやっていくことが大切なんだ。
わたしたちは、すーーーぐアタマで持っていこうとするから。
その後、中学・高校の丸々6年間、ひどい炎症の中で過ごした。
メイクに興味を持ち始めたり、異性を意識し始める、そんな時期と重なって、
それはそれは辛かったし、悲しくなることもあったけど、
高校3年生の夏にいきなり急激に炎症が引いていった。
それからというもの、時々思い出したかのように炎症が出るときはあったけど、
もうそれもなくなったんだよな。
だから、「完治」と言っていいと思う。
あのとき、
「綺麗な肌にしてなんて贅沢は言わないから、普通の肌になりたい」
と願っていたわたしは、
今、
「いろんな人から綺麗だと言ってもらえるような肌」
になったよ。
想像を超える理想の現実は、こうして創られるんだね。
そう、いつだって未来から。
