9月です。
自分も含めて、
大切な人たちの誕生日が続くので、
個人的に、大好きな月です。
それはさておき、今月は、
今の香港に物申す的ブログでスタートします。
バッシング覚悟で言いますが…
タイトルどおり、
デモなんてやめた方がいい!!!
以前に書いたブログも、
併せてご覧いただければと思うのですが…
このブログを書いたときよりも、
明らかにデモは激化しています。
「逃亡犯罪人条例等改正案」
の撤回を求めて、
市民がただただデモ行進を
行なっていただけの当時とは異なり、
警察や暴力団が介入することで、
催涙弾や放水砲などが使用され、
暴力沙汰にまでなっています。
死亡した人、重傷を負った人は、
決して少なくありません。
警察は、デモを鎮圧するためという名目で、
正直、やりたい放題。
地下鉄の駅構内で催涙弾を使ったり、
関係のない一般市民にまで殴りかかったり、
至近距離から飛ばしたゴム弾により、
失明してしまった人まで出ている。
いや、もうね、混乱を極めている状況…
「デモ隊 vs 警察」
みたいな構図になっていて、
お互いがお互いの火に油を注ぐ状態。
空港も閉鎖されてしまって、
欠航が相次いだり、
下手したら、日本より治安がいいのでは?
と言われていた香港が、
まさかの危険レベル1の地域に
指定されてしまいました。
(参考:香港BS『外務省が香港の危険レベル引き上げ。デモ関連ニュース』)
レベル1:十分注意してください
レベル2:不要不急の渡航は止めてください
レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)
レベル4:退避してください、渡航は止めてください(退避勧告)
デモは香港内の各地で行なわれていますが、
メインとなっている場所が、
銅鑼湾(コーズウェイベイ)というエリアです。
デモが始まると、軒並みお店はクローズ。
そんな状況が続くことで、
リアルクローズ(広東語で「結業」と言う)、
つまり、潰れてしまうお店が後を絶ちません。
これは、香港全体の話ですが…
ホテルなんて、利用率は低下、
宿泊代金はどんどん安くなっていて、
50%以上売上が減少しているところもあるそう。
(参考:香港BS『政府が生活支援を発表 本日のデモ関連ニュース』)
そして、先月の空港閉鎖を機に、
空港でのデモは禁止されましたが、
空港へ向かう交通機関を妨害したり、
地下鉄が正常に運行しないことも続いています。
これは、諸外国に向けての
アピールだと耳にしたけれど…
本当にこれでいいの!?
確かに、香港のため、自由のために
戦う姿は美しいのかもしれません。
これが、香港の人たちにとって、
「正義」のかたちなのでしょう。
でも!でも!
香港経済が衰退してしまったら、
それこそ、生き残っていけなくなる。
学生たちも授業をボイコットして、
デモに参加しています。
これが、大学生だけでなくて、
中学生もってことだから、
もうどうなっちゃってるの!?
って思わざるを得ません。
正義を盾にして、
現実に目を背けてはいけない。
もっと勉強をして、もっと仕事をして、
もっと経済を循環させて、
もっとたくさんの人たちに香港に来てもらって、
香港という土地の力を上げていくことに
ベクトルを向けていかないと、
遅かれ早かれ、香港自体、潰れてしまう…
それは、自分たち(デモ)で、
自分たちの首を絞めることによって…
香港を危険地域に
指定させている場合じゃありません。
だから、
デモなんてやめた方がいい!!!
デモには断固反対だけれど…
わたしは、香港が大好きです!!!
その気持ちは変わりません。
香港で仕事をさせてもらって、
香港で生活させてもらって、
宝物のような出会いもたくさんありました。
この土地には、ここに住む人たちには、
感謝の気持ちでいっぱいです。
だからこそ、
自滅していくような姿には、
正直、目も当てられません。
更に言うと、
やり方に疑問を感じることは多々ありますが、
香港政府や中国政府を憎む気持ちは皆無です。
個人的には、香港と中国が、
共によりよくなっていくことを願ってやみません。
だから、今、わたしができることは、
この土地の魅力を伝えていくことだと思って、
様々な媒体を通して、発信し続けています。
● 香港ブログ『フォトジェニック香港』
● 日本語フリーペーパー『ぽけっとページウィークリー(PPW)』
とにかくデモをやめること!!!
そして、日常生活の質を
これまで以上に上げていくこと!!!
これに尽きます。
最近では、
デモの目的を履き違えているように
感じることもしばしばです。
警察への報復が目的になっているような状態、
観光客なども巻き込んでいる状態を見ると、
言い方は悪いですが、
悪影響としか言いようがありません。
怒りや憎しみのエネルギーでの行動が、
よい結果を生むとは到底思えないのです。
わたしは、いち外国人でしかないので、
香港人の気持ちを深いところまで理解できていない、
そう言われてしまえばそれまでですが、
一国であるのなら、
「自分たちの自由を奪うな」でも、
「放っておいてくれ」でもなく、
一緒に高みを目指した方がいい。
このあたりの記事を読むと、
もうそんなこと一通り考え抜いた上で、
でも、上手くいかずに、
今があるのかもしれませんが…
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「香港が中国を助けよう」から、
「香港が中国のようにならないようにしよう」への転換は、
香港の若者の態度が、中国を「外国」と見なす
台湾に近づいてきたことの表れとも言えるであろう。
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(参考:現代ビジネス『中国vs香港、現実味を帯びる「独立論」〜若者はこうして大転換を起こす』)
ただ1つ言えることは、
「一国二制度」が永久に続くことがない限り、
一国としてよりよくなっていくか、
別の国として歩んでいく(香港独立)、
それしかない方法はない気がします。
どちらに展開したって
大丈夫な状態していこうよ!と、
元の香港に戻らずとも、
更なる魅力溢れる場所となるよう、
今、この今を、平和に生きようよ!と、
そう、強く強く思っています。
危険!危険!と叫ばれていますが、
日本で流れるニュースなどをご覧になって、
心配してくださる方もとても多いのですが、
デモが行なわれる場所については、
事前に情報が入ることがほとんどですし、
生活をしていると、
それなりの嗅覚?が自然と身につくので、
身の危険を感じたことはありませんし、
普段とそれほど変わらない生活を
送ることができています。
もし、今、すでに旅行の予約をしてしまっている、
どうしても仕事で来なくてはいけないという状況の方、
香港在住で、土地勘のある知り合いに
アテンドをしてもらえるのなら、
制限が出る可能性は大いにありますが、
予定どおり来港するという選択もアリだと思います。
突発的に起こるデモもあるので、
「香港は安全だよ」
「香港に来た方がいいよ」
とは言えませんが、
やっぱり魅力溢れる土地ですし、
みんなが避けるような場所になって欲しくない、
多くの人に訪れてもらうことで、
香港を元気にしたいという思いがあります。
みんながみんな、心穏やかに、
香港生活や香港観光ができますように。