と聞かれたら、
「愛」と「ユーモア」をもってと答えたいし、
それらをもって、
世界を見ている人に興味がわく傾向にある。
16世紀に活躍した、
イタリア出身の画家である、
ジュゼッペ・アルチンボルド氏も、その一人。
今回の東京滞在では、
国立西洋美術館で開催中の
「アルチンボルド展」へ行ってきました。
アルチンボルドは、
宮廷画家として活躍するのですが、
なぜ、この時代、
彼(の画)が強く求められたのかというと、
それは、みんなが、
笑いやユーモアに飢えていたからではないか、
そう思ってやまないわけです。
展示会の解説にもあったけれど、
美術史では、笑い、あるいは、ユーモアは軽視されがち。
ただ、アルチンボルドが生きた時代の人文学者たちは、
宮廷内での遊び心ある会話や冗談について、
真面目に議論し合っていたとのこと。
「知的諧謔(ちてきかいぎゃく)」
解説の中には、こう記されていました。
諧謔の意味は、
面白い気のきいた冗談、しゃれ、ユーモア。
まさに、
アルチンボルドの画を端的に表す言葉!!!
ただおもしろいだけじゃない、
緻密な計算を感じるところが、
彼の画の大きな魅力なのかもしれません。
たまに、皮肉めいたものもあるけれど、
自然の摂理や、仕えた皇帝たちへの敬意や愛も感じられて、
温かみのある作品が多い。
夏を忘れてしまったような、肌寒い東京で、
心温まる時間を過ごすことができました!
入口に設置されている、
「アルチンボルドメーカー」なる機械にも挑戦。
わたしの顔も、
アルチンボルドの作品風に仕上げてもらいましたよ。
どうです?似てます?
かけてないはずのメガネが、
現れちゃったんだけどね、笑。
location:The National Museum of Western Art / Japan
camera:iPhone 7 Plus