今日は、「ミュシャ展」のことを。
今回の目玉は、ミュシャが晩年手がけた、
超大作「スラヴ叙事詩」。
縦6メートル×横8メートルにもおよぶ、
巨大なカンヴァスに描かれた20点の油彩画たち。
もう圧巻のスケール!
(同時に開催されていた)草間さんとはまた違う、
故郷の平和のために、命をかけて描いたであろう、
そんな強いパワーを感じるものでした。
同じ時間帯に館内にいたおばさまがおっしゃっていた(盗み聞きした、笑)、
「ミュシャの画には、悲愴感(死相感?)がないのよ」
という言葉、本当にそうだと思った。
扱うテーマは決して軽いものではないのに
(特に「スラブ叙事詩」は)、
いつもとても澄んだ空気をまとっていて、
一貫して静かなる力強さがある。
まったくもって毒がないのだ。
中学生の頃に心惹かれて以来、
何度となく展覧会や画廊に足を運んだ。
今回、「スラヴ叙事詩」を一挙に観られたのは、
本当に本当に感動だった。
今の時代、検索すればネットでも簡単に見つかるけれど、
迫力が全然違うので、ぜひあの場に行って観て欲しい。
大作に囲まれるような配置になっているので、
まずは、中央からぐるーーーっと四方を見渡し、
深呼吸とかしてみるのがおすすめ。
ミュシャの画は、呼吸を深くしてくれる。
「ミュシャ展」は6/5(月)までです。
「草間彌生展」同様、
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がおすすめ!
「ミュシャ展」も「草間彌生展」も、
スマホで撮影可能なエリアが設けられていて、
時代の変化まで感じられたりもしたのでした。
ちなみに、今回の展覧会の中にはなかったのだけれど、
個人的には、「四つの時」という作品が好き。
朝・昼・夕・夜という、
一日の四つの時を表わす連作なのですが、
周りの装飾パターンから感じられる統一感、
描かれた女性の頭の位置が太陽の軌跡を表しているなどの緻密性、
それらが、わたしのツボを刺激するのです。
* 画像は、以下のサイトより拝借致しました。
http://www.webcreatorbox.com/inspira…/mucha-design-inspired/
location:The National Art Center, Tokyo / Japan
camera:iPhone 7 Plus