一時帰国中は、芸術三昧の毎日を送るのが恒例。
最終日は、
朝一で、東京都写真美術館へ、
映画「パリが愛した写真家 / ロベール・ドアノー < 永遠の3秒 >」を観に行き、
夜は、二子玉川へ、
映画「美女と野獣」を観に行きました。
少し前に、尊敬する人は?という話になって、
答えられずにいたのだけど、
今なら、確実に、「ロベール・ドアノー」と答える。
彼は、日常の中に、
「愛」や「幸福」、そして、「ユーモア」をたくさんたくさん見出した人。
映画の中で、とあるフランス人女優さんが、
「(ドアノーの写真を通したときに)醜いと思っていたものが、途端に美しく見えたの」
と言っていたように、
「パリが愛した写真家 / ロベール・ドアノー < 永遠の3秒 >」も「美女と野獣」も、
一見醜く見えるもののその中に、どう美しさを見つけるか、
みたいな部分が共通しているような気もするのだけど、
なぜ前者では大号泣し、
後者では(泣くことなく)笑顔のままで観終えることができたのか?
それは、物語ではなく現実、
非日常ではなく日常の中で、
美しい世界を見続けた、
そして、見せ続けたドアノーに、
心の底から感動したのが大きいのかもしれない。
こちらの映画には、悪役が登場しない!
登場するすべての人(家族や友人、撮影に関わった人たち)が、
幸せを感じているのだ、笑顔で溢れているのだ。
それは、ドアノーの世界を見る目が、
「愛」で満ち溢れているからにほかならないと思う。
「ドアノーの写真は、人を裁かない」
というのは、作家・堀江敏幸氏の言葉なのだが、
本当に彼の写真(心)には、人を裁くという濁りがない。
100%愛をもって、世界を見てる。
いや、1,000%かも、笑。
純粋な愛に触れたとき、
人って涙が止まらなくなるのだと、改めて知ったのでした。
映画を観終わった瞬間から、
より一層、目の前に広がる日常が愛おしく思える。
本当におすすめの映画です。
ちなみに、監督は、
ドアノーの孫娘である、クレモンティーヌ・ドルディル氏。
引き合いに出したかんじにはなってしまいましたが、
「美女と野獣」も、とても素敵な映画でした。
映像の迫力と、ベル役のエマ・ワトソンの美しさが圧巻!
違和感を感じることも多い実写化ですが、
今回の「美女と野獣」は、配役もお見事でした!
* 画像の一部は、以下より拝借致しました。
https://www.facebook.com/doisneaumovie/
location:TOP Museum / Japan
camera:iPhone 7 Plus