日本にいます。
明日、香港に戻るけど。
帰国の飛行機の中で、
映画を2本観ました。
樹木希林さんの遺作となった
「日日是好日」と、
木村拓哉さんと二宮和也さんの
「検察側の罪人」。
後者はいいところで着陸してしまって、
途中までしか観られなかったので、
帰りの飛行機でもう一度観るとして…
「日日是好日」は、
穏やかだけど、胸にずっしりと響く、
素晴らしい映画でした。
泣けるとは聞いていなかったんだけどな、
めちゃくちゃ泣いちゃったよー。
映画のタイトル
「にちにちこれこうじつ」の英訳は、
「Everyday a good day」。
「毎日、よい日」とか、
そんなかんじでしょうか。
いやいや、よくない日だってあるよ!
と言いたくなるけれど、
そう判断しているのは自分なだけで、
本当は全てよいでいいのかも、
どんなことも幸せの源なのかも、
そんなことに気づかされたとき、
涙が止まらなくなりました。
主人公がお茶を通して、
季節の移ろいを感じてゆく。
確かになー、
夏の暑さも、冬の寒さも、
春や秋の過ごしやすさも、
結局のところ、
それ自体にいい悪いなんて存在しなくて、
ジャッジする前に、
全身で感じきれば、
本当はどんな出来事も、
全て幸せなこと。
茶道は「一期一会」で、
同じ日は一度だってないと言いつつ、
「わたし、最近思うんですよ、
こうして毎年同じことができるってことが
幸せなんだなぁって」
という、お茶の先生役・
樹木希林さんの台詞もある。
一見、どっちなの?!
って思えるポイントにだって、
深い意味を感じた。
変化することにも、
同じことの繰り返しにも、
変わらぬ喜びが潜んでる。
全てよい、
毎日がよい日、
それでいい。
何でもあり!というのとは全然違う。
ふっと肩の力を抜いてくれる、
そんな優しい映画でした。
フライトをこんなに短く感じたのは、
初めてかもしれない。
「もうちょっと飛んでて」ってな、笑。
日本を味わい尽くして、
香港に戻ります。
今日もよい日♡
それは、どなたにとっても。